Egon Schieleは、オーストリアの画家だ。彼の時代は当時盛んだったウィーン分離派の影響を受けながらも、独自の絵画を追求した。
「エゴン・シーレ」 |
シーレは、年長の画家クリムトと関係深く、エロスが作品の重要な要素になっている点で共通していた。しかし作風の面は両者はむしろ対照的であった。
世紀末の妖しい美をたたえた女性像を描き、金色を多用した装飾的な画面を創造したクリムトは、「表現対象としての自分自身には興味がない」として、自画像をほとんど残さなかった。
「自画像」 |
これに対してシーレは、関心はどこまでも自分の内部へと向かい、多くの自画像を残した。自画像を含むシーレの人物像の多くは激しくデフォルメされ、身をよじり、内面の苦悩や欲望をむき出しにしている。
「死と乙女」 |
しかし画家として評価を得始めた矢先、妻エーディトがスペイン風に罹り、シーレの子供を宿したまま亡くなる。シーレも同じ病に倒れ2日後に亡くなる。享年28歳。
確かなデッサン力に裏付けられたシーレの作品は、現代人が見て見ぬ振りをするような好奇心をかき立てる。
「新作ポスター」 |
1981年にシーレは一度映画化されたが、新作の「エゴン・シーレ 死と乙女」が来年1月に公開される。
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